投資信託は預金等とは異なる

スキュラ(Scylla、Skylla、ギリシャ語 Σκヘλλα)はギリシア神話に登場する怪物。『オデュッセイア』等に登場する。奇怪な姿をしているとされ、上半身は美しい女性で、下半身は魚で、腹部からは6つの犬の前半身(または首から上)が生えているという(その他、作品によっては描かれ方が異なる事もあり、例えば犬の集まりが下半身でその背中の上に女性の上半身が付いている、犬では無く極めて巨大な蛇の群れである、等と描かれる事もある)。また、かつては人間であったともされている。 なお、ギリシア神話には、メガラ王ニソスの娘として同名の人物が登場する(怪物の方とは無関係である)。『変身物語』等に描写され、メガラに侵攻してきたクレタ王ミノスに恋するあまり、メガラと父のニソスを裏切ったという。本項目ではこちらに関する物語も採り上げる。 目次 [非表示] 1 物語 1.1 怪物と化したスキュラ 1.2 メガラ王女のスキュラ 2 フィクションのスキュラ 3 関連項目 [編集] 物語 [編集] 怪物と化したスキュラ スキュラはシケリアに暮らす一人の乙女(またはニンフ)であった。とても美しい彼女に対し、大勢の男性が求婚を申し込んでいたが、彼女の方はそのような事に興味が無く、常に拒み続けていた。岸辺や砂浜を散歩したり、人目に付かない場所で水浴したり、海のニンフたちの下を訪ねたりするのが好きで、ニンフたちも彼女の事をとても気に入っていた。その一人、ガラテアとは特に仲がよく、いつもたくさんの人につきまとわれて困っていますと話すスキュラに対してガラテアは、かつて自分に恋したキュクロプス(ポリュフェモス)に、自分の恋人アキスを殺された話を語ったりもした。 そんなある時、スキュラが隠れた場所を見つけて水に浸っていると、そこに海の神の一人グラウコス(Glaucus)が現れた。偶然出会ったスキュラに対して恋心を抱く彼に対し、突然の事にびっくりした彼女は逃げ出し、海に面した岩山の上まで来るとそこからもう一度グラウコスを眺めてみた。しかし、彼のとても長い髪、海の様に真っ青な体の色、脚の代わりに生えている魚の尾等といった人間離れした姿には、やはり驚きを隠せなかった。そんな彼女に対しグラウコスは、自分は海神であり決して怪物では無い事、元々は普通の漁師であったが、とある草を噛んでみたら突然水が恋しくなった事、陸での生活を捨て海に潜った先で、海神たちがオケアノスとテテュスの許しを得て自分を神の仲間へ加えた事、そして今ではプロテウスやトリトン等、他の海神たちにも劣らない存在になった事等、彼女の心をつなぎ止めようと必死に語りかけ、熱烈に求愛した。しかし、他の求婚者と同様、グラウコスもスキュラの心を射止める事は出来なかった。彼がさらに話を続けようしたのも虚しく、彼女は逃げてしまったのである。 グラウコスは落胆はしたものの、それでもスキュラの事を諦めきれず、魔術と薬学に深い知識を持つ魔女キルケの下を訪れ、あなたの呪文や薬草の力を使って、どうかスキュラとの恋を成就させて欲しいのですと頼んだ。ところが、相談を受けたキルケ自身がグラウコスを気に入ってしまった。彼女は、あなたに何の興味も持たない相手を求めようなどとせず、あなたに対して恋している相手をこそ求めるべきですと言い、スキュラよりも自分を選ぶように勧めたが、グラウコスは頑として聞き入れようとはしなかった。この事にキルケは激昂したが、グラウコスへの恋心は変わらなかった故、彼に対して危害を加えるような考えは毛頭起こらなかった。その代わり、彼女は恋敵であるスキュラに対して怒りをぶつけ、彼女に呪いをかけることにした。 そのスキュラが特に気に入っていた場所の一つに、とある小さな入江があった。人目に付かず、海からの波を防げる場所なので、波が高い日や日差しが特に強い時には、この場所を訪れては水浴びをして楽しむのであった。そこで、キルケは得意の魔術と薬学の知識で毒薬を作り、これをその入江の水に流してから呪文を唱えておいた。罠を用いる形で、スキュラという恋の仇(彼女にその様な意識は全く無いが)に対し、キルケは『復讐』をするのである。 そして、何も知らないスキュラが入江にやってきて、いつもの様に水に入った。そして、腰まで水に浸かった時、突然彼女の腹部を凶暴な犬の群れが取り巻いた。その恐怖に彼女は怯え、その場から逃げ出そうとするが、犬たちは全く離れようとしない。そして彼女が自分の脚に触れようとしても肝心の脚は無く、ただ暴れる犬たちの顔があるのみであった。スキュラを取り巻いていると見えた犬の姿は、実は彼女自身の身体の一部だったのである。こうしてスキュラは、キルケの毒薬により、上半身は美しい姿のまま、魚の尾の下半身、6つの犬の頭と12本の犬の足を持つ姿へと変わってしまった。スキュラは自分の変わり果てた姿に嘆き悲しみ、凶暴な性格へと変貌してしまった(毒薬の影響だとも、一方的な仕打ちを加えたキルケへの復讐心からだとも言われる)。グラウコスはそんな彼女を見て涙を流し、彼女にそのような仕打ちをしたキルケと、以後の関係を絶ったという。 後にトロイア戦争がギリシアの勝利を以て終戦を迎えると、ギリシア方の英雄オデュッセウスと彼の率いる仲間たちを乗せた船はトロイアから帰るべく航海をしたが、その最中にシケリアの近くを通りかかった。一行はあらかじめ、この場所を通る際には、カリュブディス、そしてスキュラ、ふたつの怪物に注意するようにと言われていた。カリュブディスは巨大な渦で一日に三度、、船を含めたあらゆるものを呑みこみ、三度吐き出すという怪物であった。その音は遠くからでも聞こえるので、一行は問題なく注意を払う事が出来た。しかし、スキュラに対しては、姿が見当たらない上にカリュブディスに気を取られていた事もあり、警戒を怠ってしまう。そして運悪くスキュラに接近してしまった。その一行に対しスキュラは、6本のとても長い首を伸ばすと、それで6人の船員を襲い、そのまま連れ去ってしまった。それでも船は何とかその場を切り抜ける事が出来たが、かのオデュッセウスもスキュラに対しては為す術を持たず、襲われた船員の悲鳴を、ただ聞いている事だけしか出来なかった。このように、彼女は近くを通りかかる船に襲い掛かり、乗組員を6人ずつ食い殺す怪物となってしまったのである。オデュッセウス一行の後には、トロイア方の英雄アエネアスと、彼率いるトロイア人の生き残り一行がシケリア付近を通ったが、彼らは怪物たちを避ける為、航路を迂回しなければならなかった。 しかし、その様に恐れられたスキュラも最後には結局、岩と化してしまう。それでも、怪物だった頃の形を残しており、付近を通る船の船員からは相変わらず恐れ続けられているという。 なお、このスキュラに関する物話には諸説ある。例えば、その中の一つでは、キルケはスキュラを怪物にするのではなく、彼女を溺れさせて殺してしまう。また、その事を知らないグラウコスは、一度はキルケの愛に応える。しかし、グラウコスはキルケが自分の飼っている獣たち(元々は人間が彼女によって姿を変えられたものとも言われる)に非道な仕打ちをしているのを目撃し、嫌悪して彼女から逃げようとするが、結局捕らえられてしまう。彼に対しキルケは、老いた姿で生き続けるようにと彼を呪い、そして追い出す。こうして老衰した彼が海に戻ると、そこでスキュラの遺体を見つける事となる。その時グラウコスは、同じように溺死したかつての恋人たちの遺体を集めて千年を過ごしていれば、誰かが自分を救ってくれるかも知れないと考えた。そして千年後、アルテミス(もしくはセレネ)の加護を受けた眠れる若者、エンデュミオンがグラウコスに若き姿に再び与え、スキュラたち、溺死した人々を生き返らせてくれるのだという。 [編集] メガラ王女のスキュラ クレタ王ミノスはある時、アテナイ及びメガラへ戦争を仕掛けた。ミノスの子アンドロゲオスはアテナイにて開かれたパンアテナイ祭にて優勝したのだが、その時のアテナイ人の競技相手がアンドロゲオスに嫉妬し、彼を殺したのである(優勝した彼をアテナイ王アイゲウスが牡牛退治に向かわせた結果、死なせてしまったという話も存在する)。そしてこの事がミノスの逆鱗に触れた。ミノスは武力を行使してアテナイを攻めるのだが、彼はまた、アイゲウスの兄弟ニソスが統治していたメガラに対する侵攻も行った。 そのメガラの王ニソスの髪の中には緋色の毛が一本混じっていた。信託により、この毛が生えている間は、メガラの安全は保障されていた。事実、戦力的に優位なクレタの侵攻が開始されてから半年が経過しているにも関わらず、メガラの町はいまだ健在であった。 そんな中、メガラの王女であるスキュラは、毎日城の塔の上から戦闘の行方を眺めていた。戦争が始まって半年もその様な事を続けていた彼女は、今では町を包囲している敵将兵たち、ひとりひとりの顔はもちろんの事、その名前さえも覚えた。そんな彼女が特に興味を示したのが、クレタの王かつ軍勢の総大将のミノスだった。彼の圧倒的な戦いぶりを何度も見ているうちに、スキュラは彼に恋心を抱くようにさえなった。更には、ミノスのために何か自分に出来る事はないか、と考えるまでに至った。勿論、自分の国と父に対する罪悪感も強いのだが、結局はミノスへの愛の方が勝った。彼女は色々考えた末、ニソスの緋色の髪の毛をミノスに渡して彼に取り入る事に決めた。 そして彼が眠っている隙に忍び寄り、その髪の毛を切り取る事に成功した。これにより、メガラの運命は決まった。そしてスキュラは自力でミノスの下まで行き、彼に例の髪の毛を差し出した。そして、驚く彼に対して、自分がメガラの王女である事を告げ、私は父の国と家とをあなたにお渡しします、私は愛するあなた自身以外のどんな報酬も一切求めません、と言った。しかしミノスの方は、狂気とも言える彼女の行動に戦慄を覚え、激しく嫌悪した。そして彼女を、お前などは神々によって滅ぼされてしまえ、クレテの地をお前に汚させる訳には絶対にいかぬ、等と罵った。クレタがメガラを攻め落とすと、ミノスはメガラに対し、公正な条件で協定を結ぶと誓い、早々に軍勢を引き上げる事にした。クレテの艦隊が撤収していくのを見てスキュラは怒り狂い、海に潜り込むと猛烈な勢いで艦隊に追いつき、ミノスの乗る船の船尾にしがみついた。しかし、そこに一匹の尾白鷲が飛んできて、彼女を襲った。それはニソスが憎き娘に復讐しようとその姿を変えたものであった。鷲にしつこく襲われたスキュラは、ついに船尾から手を離してしまった。しかし、彼女は一羽の鳥(白鷺と語られる事もある)へと姿が変わった為、溺死を免れた。ただし、その後はずっと例の鷲に襲われ続ける事となってしまい、それが現代にまで至っているのだと言われている。 なお、こちらの物話に関しても諸説ある。その一つにおいては、ニソスの緋色の髪の毛が抜かれると、彼は死ぬだろうとの信託がされていた。スキュラはこの髪の毛を切り、彼を殺した。そしてスキュラに求愛されたミノスは恐怖に襲われ、彼女を船尾に縛り付けて溺死させたという。 [編集] フィクションのスキュラ 車田正美の漫画『聖闘士星矢』では、スキュラの下半身は鷲、狼、蜂、蛇、蝙蝠、熊の6匹からなるとされている。 バンダイ発売の携帯液晶ゲーム「ヨーカイザー(世界編)」には、スキュラがモデルのモンスター「キュラッキュ」が登場する。「美女の腹部にたくさんの子犬が付いている」といった元ネタを踏まえたデザインとなっている。 テーブルトークRPG『ソード・ワールドRPG』のモンスターとして登場するスキュラは、下半身が6つの蛇の頭と12本の蛸の足になっている。 『機動戦士ガンダムSEED』では「580mm複列位相エネルギー砲 スキュラ」が登場する。続編の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』では、デストロイが「1580mm複列位相エネルギー砲 スーパースキュラ」を装備している。 『魔導物語』・『ぷよぷよ』シリーズでは、単に下半身が犬という単純なデザインになっている。 アルファシステム発売のPSゲーム高機動幻想ガンパレード・マーチに、同名の幻獣が登場する。多数の目を持つ飛行船のようなフォルムとなっている。 アトラス発売のDSゲーム世界樹の迷宮IIに、「スキュレー」の名で登場する。   女の体に下半身が化け物がついている姿で描かれている。この作品では元は人間であったとされている。 [編集] 関連項目 オデュッセイア 変身物語 グラウコス キルケー ミノス